義両親は自営業、夫はサラリーマンで私も仕事をしておりました。義両親が仕事を縮小するにあたって、それまで住んでいた都内の家を売却して、他県に二世帯住宅を購入しました。一階が義両親の仕事場、二階が義両親の住まい、三階が私たち夫婦と二人の子どもの4人が住むことになりました。屋上もある中古住宅をリフォームしたのですが、屋上に太陽光パネルを設置して床暖房にしたいという私の望みは、残念ながら実現しませんでした。
玄関と階段が共有部分で、ひとつの玄関から全員が出入りし、階段を上がって、それぞれのフロアに行く感じで、なんとなくアパートや岡山の海鮮居酒屋のような感覚の住宅でした。各フロアにトイレもあり、風呂も別々でした。少しの共有を持ちながら、フロア別に住み分けるという形が、最初はベストだと思っていました。
しかし、長年暮らす間には、様々なことが起こります。365日笑顔で毎日暮らすことは難しく、やはり時には顔も見たくないという時もありました。程よい距離感というのがとても大切であると思うので、二世帯住宅といえど、同じ屋根の下というのは、時にキツく感じることもあります。一番思ったのが、玄関も別にするべきだったということです。外階段にして、3階に直接上がれるルートを確保したいと思いました。それも実現することはありませんでしたが、これから二世帯住宅を建てる方には、玄関も別で、お互いにプライベートをしっかり守り、尊重しあえるような、となりの家的な二世帯がいいのではないかなと、提案したいと思います。
家は、安心してのびのびと安らげる場所であるべきだと思います。お互い干渉することなく、気楽に住み分けることのできる二世帯が理想かなと思っています。